子どもが生まれて半年のある日、主人の会社の人が来られて、「ご主人、会社に来られていないのですが・・・」「えっ!?今朝も普通に出勤しましたよ?」「いつから来てないのですか?」「今日で3日目なんです。」そこから主人のうつ病が発覚。幸い重症になる前に発覚したので症状も軽かったのですが、社会復帰に2か月と15日かかりました。その時、必死に調べた睡眠不足とうつ病のの関係、その他睡眠不足が原因の病気についてまとめてみました。
うつ病と睡眠不足の関係
うつ病が原因で眠れない、もしくは眠れないからうつ病になる。どちらにしても睡眠が深く関係しています。睡眠時間が7~8時間の人はうつ病になりにくく、7時間以下もしくは8時間以上の人はうつ病になりやすいそうです
うつ病って心の病気と思われがちですが、実は脳の病気なんです。脳が正常に働かないことで起きる病気です。人は寝ている間(深い眠りのノンレム睡眠)に脳を休めています。しかし、睡眠時間が短いとしっかりと休めることができません。
また、交感神経が優位になり、常に緊張した状態になります。そのため、緊張を解きストレスの回復もできないのです。寝る時間がバラバラだと、朝起きて夜に寝るという生活のリズムが乱れます。これも病気になりやすい一因です。
主人の場合も昇進して部署が変わり、責任がグッと重くなって上司の期待に応えたい気持ちと、部下への心配りの間で悩んでいました。もちろん、仕事で帰りが23時になったり夜勤や休日出勤をしたりと本当に激務でした。当時は仕事のストレスでなかなか眠れず、毎日の睡眠時間は3~4時間でした。
私たちは、病院に通って治療することと同時に、7~8時間の睡眠を取るようにしてみました。すると、仕事復帰に少なくとも3か月はかかると言われていたうつ病が2か月と15日で治り、会社に復帰することができました。主人のことがあって、寝ることって本当に大事なんだと実感しました。
睡眠不足が精神に与える影響
主人の場合はうつ病でしたが、そのほかに睡眠不足が精神に与える影響ってどんなものがあるのでしょうか。
1.精神が不安定になる
睡眠不足で脳の疲れた状態が続くと、緊張や不安に対して敏感になります。そのため、いつもなら気にしないことにイライラしたり、ストレスを回避できなくなってしまいます。また、何かに挑戦しようという気がなくなったり、ポジティブな考え方ができなくなったりしてしまいます。
2.記憶力が低下する
人は寝ている間に、日中に起きたことの記憶を整理しています。睡眠時間が短いと、前の記憶を整理しきれないうちに新しい記憶がどんどん入ってきてしまうため、処理が追い付かず記憶力が低下してしまいます。
3.集中力・判断力が低下する
睡眠不足だと、朝起きたあとも交感神経が十分に働きません。そのため、しっかりと物事を考えることができなくなってしまいます。
4.コニュニケーション力が低下する
睡眠が不足すると、物事を深く観察したり、共感したりするホルモンの働きが鈍くなるため、人とコミュニケーションを取ることが難しくなります。
睡眠不足が原因の病気
睡眠不足はただ不調を招くだけではなく、様々な病気の原因の一つになっている場合もあります。
- 高血圧・虚血性心疾患
- ガンの発症や悪化
- 風邪やウィルスなどの感染症
- アレルギー性疾患
- アルツハイマー型認知症
- 肥満
- 糖尿病など
こうしてみると睡眠が不足している!ただそれだけのことが恐ろしくなってきませんか。しかし言い換えれば、睡眠を改善することで未然に病気を防いだり、病気の進行を遅らせたりできるということです。大きな病気になる前に睡眠をしっかり取って健康な毎日にしていきましょう。
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