七夕に笹に折り紙や紙で作ったお飾りを飾ったりしますが、その由来や意味って知っていますか?
七夕にお飾りを作るけどどんな意味があるの?なんで笹に吊るすの?ほかの木じゃダメなの?クリスマスのもみの木みたいに意味があるの?ところで、七夕が終わったらどう処分すればいいの?願いを書いているし、ゴミとして捨てるのも何だか悲しい・・・。
七夕のお飾りの意味からその後の処分の仕方まで紹介しています。短冊については「七夕に短冊に願いを書くのはどうして?意味はあるの?」に書いています。
七夕の飾りの意味
七夕の飾りは短冊以外もありますね。折り紙の輪っかで作った鎖とか提灯・人形・千羽鶴など、いったいどんな意味があるのでしょうか?ちなみに七夕の飾りを付けるようになったのは、笹に吊るすようになった江戸時代からです。主な9つの飾りについて紹介しますね。
- 紙衣(かこみ):紙の人形や着物のことで、裁縫の上達や着るものが困らないようにと願ったり、厄や災いを人形に移して厄払いをする意味もあります。
- 巾着や財布:金運アップを込めて紙で作った巾着を飾ります。中には本物の財布を飾る人もいます。また、商売繁盛や節約の意味もあります。
- 吹き流し:織姫の織る糸を表していて、裁縫が上手になるように願いを込めて飾ります。色は陰陽5行の5色で魔よけの意味もあります。
- 投網(とあみ)や綱の飾り:魚を獲る網を表していて、豊漁の願いが込められています。また、幸福を絡め捕るという意味もあります。
- 屑籠(くずかこ):ものを大切にしましょうという意味や整理整頓の意味があります。七夕飾りで出たゴミやくずをまとめてかごなどに入れて吊るしたりします。
- 千羽鶴や折り鶴:長寿を表していて、家族の健康と長生きを願います。
- 提灯:明るく照らす意味があり、明るい未来になりますようにと願って飾ります。
- 輪っか:願いや夢が途切れることなく繋がって現実になりますようにという意味があります。
- 三角つなぎや四角つなぎ:吹き流しと同じで、織姫のように裁縫が上手になることを願って飾ります。
幼稚園の頃に先生に教えてもらいながら作った七夕の飾りですが、こんな意味があったんですね。娘が幼稚園に行くようになったら教えてあげようと思います。
七夕飾りの意味:どうして笹に吊るすの?
「笹の葉さ~らさら♪」って七夕の歌にも出てくる笹ですが、どうして短冊や七夕飾りを笹に飾るのでしょうか?これと言った理由はなく、諸説あります。
- 笹は神様が宿る木とされ、邪気を払ってくれると信じられていたから。
- 七夕の時期に稲を害虫から守ってくれる木として使われていたから。
- 天に向かって真っすぐに伸びる姿が、願いを天に届けてくれそうだから。
- 笹の葉で笹船が作れることから天の川を渡って星に届くと思われていたから。
七夕が終わったらお飾りはどう処分するの?
楽しい七夕が終わって、さぁお片付け。ところで七夕飾りはどうすればいいの?願いを書いた短冊をゴミとして捨てるのはちょっと忍びないし、願いも叶わない気がする。それに何だか罰当たりじゃない?七夕飾りの処分の方法を紹介しますね。
その前に、いつまで飾っておくかと言えば、七夕飾りは七夕の夜まで。当日の夜か翌日の午前中には取り外します。
昔は取り外したお飾りを川や海に流して清めて神様に持ち帰ってもらう風習でした。これが「七夕送り」です。現在は川や海を汚してはいけないので、七夕送りをしている地域に持っていくか、近くに七夕送りをしてくれるところがなければ、飾りは小さく切って可燃ごみとして処分するしか仕方がありません。
また、燃やすことで願いがかなう(お焚き上げ)をする地域もありますが、住宅地やマンションではできませんね。そういった場合も可燃ごみとして処分します。
願いを書いた短冊は可燃ごみとして出さず、近くの神社やお寺に持って行ってお焚き上げをお願いしましょう。もちろんゴミとして処分してもいいですが、お焚き上げの方が願いが叶う気がします。
そして、七夕の飾りやイベントの風景を写真やビデオに残しておくのもいいですね。
まとめ
七夕の飾りや笹について紹介してきましたが参考になりましたでしょうか?願いを込めながら飾りを作ったりと楽しみが増えますね。楽しんだ後はきちんと処分する事も忘れずに!
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